翠(みどり)
皮フ科・アレルギー科
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火曜日,
土曜日午後
日曜日
,
祝日
〒125-0061
東京都葛飾区亀有3-37-17
メディク関東3F
電話 03-6662-4232
お知らせ
薬や病気の説明
自費診療
漢方薬について
◎漢方薬は伝統的な自然のお薬です。
漢方薬は、何千年も前から草木の根っこや実や種、樹木の皮などを生薬(しょうやく)としていろいろな種類を混ぜて、お薬として利用してきた伝統的なお薬です。おそらく先人たちがいろいろと試して毒を飲んだりして亡くなった方もいる中、自然淘汰されて効果があるものだけが今の現代に伝えられてきている漢方薬なのだと考えております。
◎私が漢方薬を使おうと思った理由
以前は漢方薬は効果のない医療だと思っていたときもありました。私が初めて漢方薬をつかって見ようと思ったのは、にきびの患者さんでした。従来の治療法が全然効果が見られなくて困っていた時に、ちょうど漢方薬を試してみませんかとお話をした上で飲んでいただきました。その後劇的に改善したので、漢方薬は効果がきちんとあるのだと実感することができ、漢方薬を今後使っていこうと考えました。
◎漢方薬と西洋薬の融合が一番望ましいと考えています。
漢方薬も使い方によっては、非常に大きい効果を発揮してくれると考えております。しかし漢方薬だけで治療をしようとすると無理な病気があるのも事実です。私は、
西洋医学と東洋医学のどちらかだけに頼るのはお勧めいたしません。
どちらにも得意分野と不得意分野がございます。一番よいのはそれらの
得意分野を活かしながら、両方を融合させた治療
を行うことが一番よろしいのではと提案させていただきます。
◎漢方薬で体の調子を整えていきましょう。
漢方薬で体質改善ができると書いてあったりすることがございますが、私はそのようには考えておりません。
漢方薬で体調改善をすることは可能
だと考えています。
人間には自然治癒力が備わっていて、体調がよくなると自然と体質も改善されよい方向になっていく
と考えています。そのことによって漢方薬を徐々にやめていって最後にお薬をのまなくなっても(これを廃薬といいます)、症状は出なくなるのではないでしょうか。それは西洋薬でも多少は同じことがいえる場合があります。歯車がよい方向に回るようにいろいろと工夫をしていけば体調はよくなっていくと思います。
私たち
医師は、病気を治すというよりも、患者さんの病気に対する改善力を最大限引き出して治癒に結び付けられるようにしていくのが仕事である
とお話したほうが適切かもしれません。皮膚の症状などで来院したのに、それとは違う部分の治療で漢方薬をお勧めしたりすることがあるのはそのためであります。
◎漢方薬は食後に服用しても大丈夫です。
漢方薬は食事と食事の間や食事の少し前にお飲みいただくことが基本ですが、私は食事の後でも構わないと考えています。むしろ漢方薬によっては、食事の前ですと胃腸に負担のかかるお薬もございます。食事の前に漢方薬を飲むと胃腸が悪くなるという方は、食事の後に飲むことをお勧めいたします。飲み方は、お湯に溶かして少しずつ飲んでいただけると良いものがありますが、味などがどうしてもダメな方や、忙しい方はそのまま粉薬のようにお飲みいただいてかまいません。風邪をひいたときの漢方薬は、お湯に溶かして飲んでいただくことを是非ともおすすめさせていただきます。
◎漢方薬はゆっくり効くものだけではなく、即効性もあります。
漢方薬は効果が出るのに時間がかかるといわれますが、それは状況によって違います。風邪をひいたときに時間がかかるようではお薬の意味をなしません。風邪に使う漢方薬は鋭く作用します。もちろん時間がかなりかかるものもあります。おおよそですが2週間から3週間飲んでいただいてまったく効果がないようならお薬の変更を考えてもよろしいかと思います。今の症状を100とするとそれが90か80くらいになっていると感じられれば続ける価値はあると思います。
◎漢方薬はもともと熱が通ったものですので、加熱しても大丈夫です。
漢方薬は苦くて美味しくないものもあり、初めての方やお子様には飲みにくいかもしれません。そのようなときには、どのような手段でもかまいませんので摂取していただくことが重要です。オブラートやヨーグルトにくるんで一気に飲み込んでしまったり、他の食品に混ぜて調理をしたりいろいろ工夫する方法はございます。加熱しても構いません。1日で決められた量をまずは試していただくことができるようにお願いします。
◎粉薬が苦手の方には、錠剤やカプセル剤のものもございます。
どうしても味が厳しいという方のために、いくつかの漢方薬は錠剤やカプセル剤のものもございます。飲む錠数が多くなってしまいますが、錠剤のほうがよろしい方は遠慮なくおっしゃってください(錠剤がないお薬の場合はご容赦ください)。
◎漢方薬だから絶対安全というわけではありません。
漢方薬は西洋薬と違って安全であるとお考えの方がいますが、基本的にはほぼ安全ですが絶対に安全というわけではないことを覚えてください。インターフェロンと漢方薬を併用できない場合もあります。
西洋のお薬もほとんどのものは副作用は非常に少なく安全であると考えています。それは漢方薬も同じであると思います。ただ、一部の漢方薬にはごくごくまれにですが、肝機能障害を起こしたり、間質性肺炎という肺炎を起こす可能性がある場合がございます。このような場合は非常にまれな例ですが、お薬を飲んでいる方は、西洋薬や漢方薬に関係なく、半年に1回は血液検査などを受けられたほうが無難だと考えています。
漢方薬を使用して治療を受けられたいと考えている方は、是非ともご相談くださいませ。
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