翠(みどり)皮フ科・アレルギー科

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虱(しらみ)について

◎虱(しらみ)は昆虫綱咀顎目シラミ亜目 (Anoplura) の総称で、ヒトには3種類寄生します。
 虱(しらみ)は、ヒトや動物に寄生して吸血しながら生活している昆虫です。無症状のこともありますが、吸血したところが痒くなったり、掻きこわしによる湿疹がおきたりします。ヒトには、3種類のしらみが寄生することが分かっています。ヒトジラミ科のアタマジラミ(頭虱:Pediculus humanus humanus)、コロモジラミ(衣虱:Pediculus humanus corporis)、ケジラミ科のケジラミ(毛虱:Phthirus pubis)の3種類です。
 それぞれ産卵から孵化までおおよそ7日くらいかかります。

◎アタマジラミは頭に寄生します。
 アタマジラミは、後頭部や側頭部に多く寄生し、吸血をします。無症状のこともありますが、多少かゆみもでるときもあります。炎症やかゆみによるひっかきで、頭からフケがでることもあります。子供や女性に多く見られます。頭髪以外にはまず寄生することはないとされています。孵化後約8から10日で成虫になり産卵を1日あたり3から9個程度するとされています。成虫になってからの寿命は約1か月くらいと言われています。すきぐしを使って、髪の毛から卵を除去することが大切です。吸血をしないと死んでしまいますが、人から離れても1から2日くらいは生きられるとも言われています。

◎ケジラミはいろいろな部位に寄生します。
 ケジラミはいろいろな部位に寄生いたします。主な寄生部位は、陰毛ですが、腋毛、口ヒゲ、眉毛、まつげにも寄生し吸血します。ときによっては頭髪にも寄生することがあります。孵化後13?16日で成虫になり産卵を1日あたり1から4個程度するとされています。成虫になってからの寿命は約1か月くらいと言われています。ケジラミは、毛のあるところならどこでも寄生するのが特徴で、アタマジラミとは大きくことなります。ゲジラミは戦後に流行いたしましたが、最近はSTD(Sexually Transmitted Disease:性感染症)として考えられています。翠皮フ科・アレルギー科で経験したケジラミの患者さんは、STDではなく出張の多いビジネスマンで、ホテルで感染したと考えられる方がおられました。ケジラミも人から離れても1から2日は生きられると言われています。

◎アタマジラミとケジラミの鑑別は虫がいれば簡単です。
 頭髪以外の毛の生えている部分にシラミがついている場合は、まずケジラミと考えて良いと思われます。頭髪についている場合は、アタマジラミのことが多いですが、ケジラミも否定できません。
 実際の診断は、成虫や幼虫を見ることはめったにありません。ほとんどは卵を見つけることで虱(しらみ)を簡単に診断ができます。ただし卵からはアタマジラミとケジラミの鑑別は難しいです。

◎治療はシャンプーを使います。
 虱(しらみ)の治療薬は、医師から処方する薬はありません(診断がつけられるのにお薬が出せないというのもすこし違和感があります)。フェノトリンというピレスロイド系殺虫剤を使用します。ドラッグストアなどで、スミスリンシャンプーを購入していただき、説明書の通りに使用することで治療ができます。1日1回、3日に一度ずつ3?4回繰り返します。虫にだけ効果があり、卵には効果はありません。卵から孵化した虫が、また卵を産みつける前に退治するということがとても重要です。虱(しらみ)の治療は、ご本人だけでなくご家族も一緒になって治療をすることがとても大切になってきます。是非ご家族も一緒にシャンプーをしてください。診察をした場合に限り翠皮フ科・アレルギー科でもスミスリンシャンプーを税込2380円で提供しております。
 ピレスロイド系殺虫剤に関してかなり危険であるという情報があり、使用をためらってしまうこともあるかもしれません。ピレスロイド系といってもたくさんあり、フェノトリンはかなり安全性の高いものであります。いろいろな情報に惑わされないようにしてください。
 欧米では、フェノトリンが効かない虱(しらみ)が数パーセントいると報告されています。日本では、ほとんどの虱(しらみ)に対してフェノトリンは効果があるといわれていますが、100%ではないと思います。治療がうまくいかなくてもいくつか方法がありますので、その際にはご相談ください。

◎悩んだらまずは皮膚科を受診してください。
 虱(しらみ)の治療薬は、医師から処方する薬はありませんが、虱(しらみ)かもと思ったら、悩む前に一度皮膚科への受診をお勧めいたします。


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