翠(みどり)皮フ科・アレルギー科

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イボについて

◎イボの原因はさまざまです。
 イボといっても、一般的な名前なので、さまざまなことが考えられます。手や足にできるいぼやお年をとったときに顔にできたりするイボなどたくさんあります。手や足にできるイボはウイルスによっておきるものがほとんどで、尋常性疣贅といいます。お年をとったときに顔にできる一般的なイボは老人性疣贅または脂漏性角化症といいます。こちらは日光などの刺激が原因とされています。ここでは主にウイルスによるイボについて説明致します。胼胝(べんち:たこ)鶏眼(けいがん:魚の目)との区別は普通に見ただけでは困難なときもたまにあります。

◎ウイルスによるイボは、早期に根気強く治療をしていくことが大切です。
 老人性疣贅は多発することはありますが、感染をすることはありません。尋常性疣贅はウイルスが原因ですので、自分の他の部分や他人に感染させてしまうことがありますので、早期に治療が必要です。早く治療を始めれば早く治りますし、数年放っておくと治療に数年かかることもあります

◎イボの標準的な治療は液体窒素です。
 ウイルスによるイボの治療は液体窒素でイボを凍らせることによっていぼと感染している皮膚をやっつけてしまうことで退治をしていきます。また翠皮フ科・アレルギー科では、液体窒素と同時にイボをできるだけ削ったあとにイボをやっつけるお薬を一緒に塗ることで早く治癒をするように努力をしています。液体窒素による凍結療法は多少痛みを伴いますが、ほぼ100%の患者さんで我慢できない痛みではありません。小さいお子さんもやっております。できることなら凍結療法は実施しないより実施したほうが間違いなく早く良くなります。
 液体窒素による凍結療法は状況によりますが、1から2週間に1回がベストとされています。間隔が長くなってしまったとしても、2週間に1回は凍結療法を行うことをお勧めいたします。2週間以上の間隔があくと、せっかく治療を行ってもイボの病気の勢いが回復してしまうことが多いからです。
 お薬を併用しながら、家でも処置をしてもらいつつ、液体窒素の治療が一番早く治癒する方法と考えております。
 どうしても早く治療を済ませたいという方には、局所麻酔をしてイボを電気メスで焼いてしまう治療もあります。うまくいけば1回で治療は終了となりますが、再発することもありますので、確実にウイルスを退治できるとも言いきれません。そこで最初は液体窒素で治療を開始して、効果が乏しいところには焼灼をしてイボを小さくしてから再度液体窒素で最終的に治療を完成させる方法もあります。ただし焼灼は、局所麻酔を行うので、アナフィラキシーショックなどの副作用もあることがあります。また焼灼後は、皮膚が深く掘れますので、回復までに少し時間がかかることと、麻酔の効果がなくなった後に痛みがでることも多少あります。人によっては焼灼のあとが少し残ることもあります。個人的にはイボを焼くことは積極的にお勧めはしていませんが、希望があれば紹介はいたします。

◎漢方薬の有効である時があります。
 このほかにも、漢方薬のヨクイニンが効果があると江戸時代から言われています。たくさんイボがある方の場合、内服をお勧めさせていただくこともあります。他に体調を整えていく漢方薬を併用することで効果を期待することもできます。特に胃腸を整えながら治療を行うことはとても重要であると考えています。ただしイボの漢方治療は、他の漢方治療よりも時間がかかります。通常翠皮フ科・アレルギー科では、漢方の効き目を数週間から約1か月で判断していますが、イボに関してはそれよりも長い時間で効果を判定しないといけないと考えています。いろいろな治療にも関わらず、効果が乏しいときには漢方治療を行うこともご検討されるのも一つの方法です。

◎治療はご自宅でも実施していただけます。
 ご自宅でできる簡単な治療法も説明させていただいたりもしています。通院による凍結療法だけで治療をするよりも、ご自宅でも治療を行っていただいた方が、とても早く良くなります。早く良くなると言うことは、通院回数を減らせます。通院にかかる時間とお金を節約できますので、ぜひともご自宅での治療も行って頂きたいです。またイボは治ると思っている人とそうでない人では治り方が全然違うことがわかっています。一番大切なのは、イボは必ず治ると信じることです。医療者サイドも治らないと思って治療するより治ると思って治療するほうがよい治療であると思います。イボを持っている患者さんもあきらめずに治ると信じてください。

◎「継続は力なり」:ご自宅でコツコツ治療をしましょう。
 ご自宅でコツコツ治療を一生懸命実施できている方は、通院治療だけで行っている方より間違いなく早く治癒しています。たとえ何年かかっても毎日継続してあきらめずに治療を行っていくことがとても大切です。両手に10ヶ所以上イボがあり、5年間も他の病院で治療を受けていてまったく改善しなかった人が、翠皮フ科・アレルギー科に受診して2か月で治癒した例もあります。患者さんが「イボはかならず治る」と信じて自宅でコツコツ治療も行ってくれたおかげです。あきらめずに頑張りましょう。

◎あきらめずに治療をしましょう。
 たかがイボですが、されどイボです。定期的に通院して、家での治療法をきちんと行っていただければ、改善はかなり早くなります。液体窒素による凍結療法ができない方でも、このほかにも治療法はございます。液体窒素だけがいぼの治療ではありません。是非ご相談ください。

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