アレルギー血液検査の項目について (翠皮フ科・アレルギー科:葛飾区亀有/アリオ亀有対面)
翠(みどり)皮フ科・アレルギー科

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アレルギー血液検査の項目について

・特定のアレルゲンの血液検査は、即時型アレルギーのみを反映し、他のアレルギーには反映されません。また即時型アレルギーに関しても参考程度であり、確定診断はできません。

◎アレルギー血液検査は、翠皮フ科・アレルギー科でも実施していますが、確定診断ではありません。
 アレルギー血液検査は、翠皮フ科・アレルギー科でも実施しています。どの食べ物や植物、花粉や物質などのアレルゲンにアレルギーがあるかという検査(特異的IgE)とそれらをまったく区別しないで、全体的にアレルギー体質があるのかどうなのかというのを調べる検査(非特異的IgE)があります。特異的IgEを調べる検査は、あくまでも即時型アレルギー(I型アレルギー)のなかのIgEによって起こされるもの可能性を調べるものであり、検査が陰性でも特異的IgEを介した即時型アレルギーの関与は少ないと言うことだけで、残念ながらアレルギーそのものを否定したことにはなりません。検査が陰性でもアナフィラキシーショックを起こすことは十分にあり得ます。即時型アレルギーでも検査では検出できないものを介して起きている可能性もあります。また陽性反応が出ても、症状がまったくでないこともあります。数日経過して出てくるアレルギー症状に対しては、採血による検査では判定できないとお考えください。あくまでも参考程度にとどめていただいたほうがよろしいかと思います。これについての詳しい説明はこちらを参考にしてください。

◎アレルギー物質の原因の究明は参考程度でもよろしければ採血検査を実施いたします。
 採血結果を鵜呑みにして、あたかもこれが即時型アレルギーの原因であると断定して決めつけてしまうような方には、採血検査はお勧めしません。少しゆるく考えていただき、結果が即時型アレルギーの原因のひとつかもしれない程度に考えていただける方で、ご希望があれば採血検査をいたします。検査で陽性が出ても(抗原感作を受けていても)、アレルギーを起こさない人もたくさんいます。そのときには、特異的IgEの採血検査だけでなく、非特異的IgEの採血検査や、好酸球という白血球の一部の数も合わせて検査することをお勧めします。これらを調べることで、どのような経路でアレルギーが起こされているかを類推することができます。アトピー性皮膚炎で外からのアレルギーが関与している場合はTARCという血液検査が、症状の程度を示す指標になります。原因を調べる検査は採血検査以外にもございます。これらについての詳しい説明はこちらを参考にしてください。
 あらかじめアレルギーの原因が特定されていて、その特異的IgEが高いときに、定期的に検査をすることで特定物質の即時型アレルギーの反応の程度が推測できるのでそういう意味では採血検査は利用できると考えます。ただし特定されているのにその特異的IgEが反応していない場合は指標として利用できませんので、採血をする意義はないと思います。
 大変申し訳ありませんが、小さい子供で血管が見えにくく採血が困難な場合と、注射針が怖くて暴れて安全に検査ができない場合は実施できないこともあります。あらかじめご了承をいただきますようよろしくお願いいたします。

 ここからは翠皮フ科アレルギー科で調べられる各項目について説明いたします。同時に調べられる項目は13種類までです(たとえばハウスダスト1とハウスダスト2を調べると2項目として考えます)。やみくもにこれを調べたいと思うのではなく、実生活の中でアレルギーが疑わしいと思われるものを選択していくことをお勧めしています。
 生活をしていても何が原因なのかよくつかみにくいという場合について、日常生活で原因となりやすいものを挙げて検査をいたします。皮膚に常にいる細菌やカビ、また家のホコリ、アレルギーを起こしやすい3大食品について調べるのが無難と考えます。検査項目は、卵白、卵黄、オボムコイド、牛乳、小麦、グルテン、ω-5グリアジン、カンジダ、黄色ブドウ球菌A、黄色ブドウ球菌B、マラセチア、ハウスダスト2の12種類(もしくは大豆を追加した13種類)と非特異的IgE、血算(白血球の数、赤血球の数や大きさ、血小板の数)、血液像(白血球の中の種類とその割合)を調べておくこと良いかもしれません。翠皮フ科・アレルギー科では、これらの採血はほとんど実施していません。理由としてほとんどの患者さんが適切に治療を行えば改善が認められるからです。即時型アレルギーでも、常に起きているために慢性のアレルギー症状の様に見えているのではないかと考えるときに実施をするとかなりの異常値を検出することがあるので、それを参考に治療を行いますが、適切な治療さえ実施すればそこまで必要とする前に改善されると思います。
採血検査で調べられる項目の一覧をPDFファイルでお示し致します。ダウンロードをしてどれを調べたいかをチェックしていただければ検査致します。

アレルギー血液検査一覧

☆ダニ類など

◎家内塵
・ハウスダスト1
・ハウスダスト2
 これらの違いは、アレルゲンを製造している原料の会社の差です。一般的には、ハウスダスト1で反応する方は、ハウスダスト2でも反応しますし、その逆も同様のことが言えます。ヨーロッパでは、ハウスダスト1の成分に近く、アメリカや日本ではハウスダスト2の成分に近いといわれています。希望があれば別ですが、あえて2つを同時に検査する意義は少ないと考えられます。ハウスダスト2だけで十分と思います。

◎家塵ダニ
・ヤケヒョウダニ(d.p.)
・コナヒョウダニ(d.f.)
 これらはチリダニ科に属している家にいるダニの代表的なアレルゲンです。人や動物のフケをえさとして生活しています。これらの死骸もハウスダストとして含まれています。これらのダニで反応する人は、ハウスダストでも反応しやすい方が多いです。ダニが原因でアレルギーが起きていると考えられる場合は、いかにハウスダストを除去するかで症状の程度を左右されてきます。

◎貯蔵庫ダニ
・アシブトコナダニ
・サヤアシコナダニ
・ケナガコナダニ
 アシブトコナダニやサヤアシコナダニは穀物や乾物に住み着きます。ペットフードや小麦の袋を開けっ放しにしておくと繁殖しますから注意が必要です。お好み焼き粉にダニが繁殖して、それを知らずに焼いて食べてアナフィラキシーショックになったという報告もありますので、粉類の管理には注意が必要です。ケナガコナダニは、穀物やわら、家の中では畳にいるダニです。

☆食餌性アレルゲン

◎卵
・卵白
・卵黄
・オボムコイド
 オボムコイドは加熱しても安定している卵白のたんぱく質のひとつで、アレルギーに強く関与しているといわれています。加熱すればアレルギーの発症が少ない方は、オボムコイドに対してアレルギーが小さいと考えられています。

◎牛乳
・牛乳
・α-ラクトアルブミン
・β-ラクトアルブミン
・カゼイン
 ラクトアルブミンは牛乳の乳清たんぱく質に含まれています。たんぱく質のうちのおよそ20%を占めています。残りの80%がカゼインです。β-ラクトアルブミンとカゼインの一部がアレルギーの原因として強く関与しているといわれています。母乳にはこれらは含まれておらず、粉ミルクでアレルギーが出る場合は、これらの関与が強く疑われます。これらがアレルゲンとして作用しないように分解してあるものが、アレルギー用の粉ミルクです。「牛乳」は、これらのたんぱく質のほかの成分も含めたものに関して全般的に反応するかを検査する項目です。
・チーズ
・モールドチーズ
 チーズは、チェダーチーズのことだそうです。一般的なチーズはチェダーチーズだそうですが、モールドチーズそのものがわかりませんので、チェダーチーズとの違いがいまいちよくわかりません。熟成チーズの中には、かゆみや蕁麻疹(じんましん)の原因となるヒスタミンが多く含まれているものがあります。ヒスタミンを多く含まれている物質を摂取するとアレルギーでなくても蕁麻疹(じんましん)や呼吸困難を起こすことが知られています。また少量であってもかゆみを誘発することもあるので、アトピー性皮膚炎の患者さんなどは、食品摂取による悪化の原因となりえます。ヒスタミン摂取による蕁麻疹(じんましん)はアレルギー反応とは別だとお考えください。

◎肉
・豚肉
・牛肉
・鶏肉
・羊肉
 牛乳にアレルギーがある方は、牛肉でもアレルギーが出やすいこともありますし、鶏卵でアレルギーがある方は、鶏肉でアレルギーが出る頻度が若干上がる可能性があります。採血検査ではわからないこともあり、実生活で経験してみるとお分かりいただける方も多いです。

◎魚介類
・タラ
・カニ
・エビ
 カニやエビの甲殻類は、お互いに交叉感作をすることがあり、片方に反応するともう片方にも反応することがあります。筋肉に含まれるトロポミオシンという物質が主な原因と考えられていますが、それ以外の物質もゼロではないと私は考えています。古くなるとヒスタミンが増えてきますので、それが原因で蕁麻疹(じんましん)や呼吸困難になることもあります。また、これらを摂取したあとに運動をするとアナフィラキシーショックを起こす方もいます(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)。
・ムラサキイガイ(ムール貝)
・マグロ
・サケ
・サバ
・イカ
・タコ
・アジ
・イワシ
 マグロ、サケ、サバ、イカ、タコ、アジ、イワシなどの魚介類は、ヒスチジンという物質を多く持っており、古くなってくるとヒスタミン生成菌によって、ヒスチジンが蕁麻疹(じんましん)の原因となるヒスタミンに変換されます。ヒスタミンを多く含まれている物質を摂取するとアレルギーでなくても蕁麻疹(じんましん)や呼吸困難を起こすことが知られています。また少量であってもかゆみを誘発することもあるので、アトピー性皮膚炎の患者さんなどは、食品摂取による悪化の原因となりえます。ヒスタミン摂取による蕁麻疹(じんましん)はアレルギー反応とは別だとお考えください。イカやタコは、エビやカニと同様に、筋肉に含まれるトロポミオシンという物質がアレルギーの原因になりうると考えられていますが、それ以外の物質もゼロではないと私は考えています。またサケやサバなどアニサキスという寄生虫がいる魚は、その魚自体のアレルギーではなく、アニサキスに対するアレルギーのこともあります。寄生虫の項目を参考にしてください。
・ロブスター
・カレイ
・イクラ
・タラコ
 魚卵の中でもこの2つは即時型アレルギーの原因として有名です。イクラとタラコはお互いに交叉感作をすることがあり、片方に反応するともう片方にも反応することがあります。また、魚卵と親魚のアレルギーの関連はあると考えられていたり、そうでなかったりします。私としては、実生活で症状が出ているなら、関連しているものは控えたほうが無難であると考えています。
・アサリ
・カキ(牡蠣貝)
・ホタテ
 貝類がアレルギーの原因として起こりうることはあまりないですが、それでも注意が必要な食材のひとつです。

◎穀物
・小麦
・ライ麦
・大麦
・オート麦
・トウモロコシ
・米
・ソバ
・キビ(黍)
・アワ(粟)
・ヒエ(稗)
 小麦や米などの穀物類に対して、陽性反応が出てもなにも症状がない人もいます。お米やパンを普段から食べていて何も影響がないのに、血液検査では反応していることも起こりえます。参考程度にとどめておく必要があるというのは、このような理由があるからです。これに関しては、穀物類以外でも十分に起こりえます。
 エビやカニと同様に、小麦を摂取したあとに運動をするとアナフィラキシーショックを起こす方もいます(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)。日本人の食物依存性運動誘発アナフィラキシーは小麦が原因であることが多いといわれています。またその方々はアスピリンという薬に対してもアレルギーを持っていることがあります。一般的な小麦による運動誘発アナフィラキシーの場合、採血検査でも陽性になる可能性は低いとされています。しかし、分子量の大きい加水分解小麦を使用した石鹸による運動誘発アナフィラキシーの場合は、小麦に対する陽性率が、一般的なタイプよりも高くなると報告されています。
 小麦のたんぱく質成分である、グルテンに反応する場合もあります。一般的な小麦による運動誘発アナフィラキシーの場合は、グルテンの一部のω-5グリアジンに反応することが多いとされています。逆に分子量の大きい加水分解小麦を使用した石鹸による運動誘発アナフィラキシーの場合は、ω-5グリアジンに対する陽性率が、一般的なタイプよりも低くなると報告されています。小麦に対してアレルギーがあると考えられる場合で、参考程度でも調べたいと思われるときは、小麦とグルテン、ω-5グリアジンを検査するとよいかもしれません。
 ソバアレルギーのアナフィラキシーショックは有名かもしれません。昔の話ですが、給食に出たソバをアレルギーを持っている生徒に食べさせてアナフィラキシーショックを起こし、重篤な状態になったということがあります。アレルギーが確定している食品に関しては、無理矢理食べないことが一番の防衛対策だと考えます。
・グルテン
 グルテンは小麦の水に不溶性のたんぱく質成分です。
・麦芽
 一般的に麦芽は大麦麦芽を使用されることが多いですが、小麦麦芽を使用することもあります。小麦アレルギーのある場合は、麦芽の入っている食品は避けた方がよいと考えられます。この検査は大麦麦芽を対象にしています。
・ω-5グリアジン
 グルテンの中に含まれる成分です。小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシーの責任アレルゲンの1つとして同定され、通常の即時型小麦アレルギーにおいても、臨床的特異度が優れています。

◎豆類・ナッツ
・エンドウ
・ピーナッツ
・大豆
・インゲン
・ハシバミ(ヘーゼルナッツ)
・ブラジルナッツ
・アーモンド
・ココナッツ
・クルミ
・カシューナッツ
・カカオ
 ピーナッツは、陽性反応がかなり強いと臨床でもほぼ100%で症状が出ているとされています。アーモンドはバラ科の植物であり、同じバラ科の果物と交叉感作をすることが知られています。すぐ下の果物・野菜の項目を参考にしてください。
 豆類は金属を多く含んでいることが知られており、豆類に対する遅延型のアレルギーは、金属アレルギーであることもあります。そのようなときには金属パッチテストを実施することがお勧めです(申し訳ありませんが、金属パッチテストは翠皮フ科・アレルギー科では実施しておりません。しかるべき医療機関に紹介を致しております)。

◎果物・野菜
・トマト
・ニンジン
・オレンジ
・ジャガイモ
・イチゴ
・ニンニク
・タマネギ
・リンゴ
・タケノコ
・サツマイモ
・キウイ
・セロリ
・パセリ
・メロン
・マンゴ
・バナナ
・洋ナシ
・モモ
・アボガド
・グレープフルーツ
・ホウレンソウ
・カボチャ
・ヤマイモ
・スイカ
 トマト・ホウレンソウ・タケノコ・ヤマイモ・サトイモなどには、ヒスタミンやそれに類似した物質を多く含んでいます。ヒスタミンを多く含まれている物質を摂取するとアレルギーでなくても蕁麻疹(じんましん)や呼吸困難を起こすことが知られています。また少量であってもかゆみを誘発することもあるので、アトピー性皮膚炎の患者さんなどは、食品摂取による悪化の原因となりえます。ヒスタミン摂取による蕁麻疹(じんましん)はアレルギー反応とは別だとお考えください。
 キウイやバナナ、クリ、アボガトなどは、ゴムのラテックスとの交叉反応を起こすことが知られており、症状がひどいとアナフィラキシーショックを起こします。これらの食品が疑わしいときは、ラテックスも同時に検査するとよいと思われます。ラテックスは、後述する職業性アレルゲンの項目にあります。
 リンゴ、モモ、サクランボ、イチゴ、ナシ、洋ナシ、ウメ、ビワ、アーモンドは、同じバラ科の植物です。翠皮フ科・アレルギー科の患者さんの中にも、これらを摂取すると口がかゆくなる症状の方がおられました。確定診断にはなりませんが、バラ科の食品で症状が出ている場合には検査をしてもよいかも知れません。またシラカンバやハンノキの花粉と共通の部分があり、これらの花粉が原因でバラ科の食品にアレルギーが起こることもあります。シラカンバやハンノキの花粉のアレルギー検査も実施できます。樹木花粉の項目を参考にしてください。
 トマト、キュウリ、ジャガイモ、イチゴ、リンゴには、サリチル酸が多く含まれており、鎮痛剤などでアレルギーがある人はこれらでもアレルギー症状を起こすこともあります。
 トマトはいろいろとかゆみを起こす物質を多くもっていることが知られています。かゆみが出ているときには、極力摂取しないほうがよいと思われます。

◎その他の食餌性アレルゲン
・ゴマ
 ゴマにアレルギーがある人がいます。ごま油の使用でも悪化することがあります。ラー油はごま油を使用しますので、ラー油も気をつけてください。消風散(しょうふうさん)という漢方薬の中に、ゴマが入っています。当然ですがゴマアレルギーがある場合は使用はできません。
・ビール酵母
 ビール酵母はヒスチジンという物質を多く持っており、ヒスチジンが蕁麻疹(じんましん)の原因となるヒスタミンに変換されます。ヒスタミンを多く含まれている物質を摂取するとアレルギーでなくても蕁麻疹(じんましん)や呼吸困難を起こすことが知られています。また少量であってもかゆみを誘発することもあるので、アトピー性皮膚炎の患者さんなどは、食品摂取による悪化の原因となりえます。ヒスタミン摂取による蕁麻疹(じんましん)はアレルギー反応とは別だとお考えください。酵母がアレルギーに効くといわれていることもあります。まったくの全否定はできないと思いますが、少なくとも酵母を摂取することによって悪化する患者さんがいることは事実だといえますので、摂取する際には、最初はよく注意することをお勧めいたします。
・マスタード


☆花粉アレルゲン(花粉の種類とその飛散時期を示します)
 その花粉についてアレルギーがあるかは、採血検査だけで判定するのは難しいです。鼻水、くしゃみを抑えるお薬を飲んだり、点鼻薬を 使用して治療する場合は、この検査の有無によって治療法が異なることがないので、診断的意味は少ないとお考えください。花粉のエキスを体に注射して徐々に慣らしていくことでアレルギーそのものを出さなくする減感作療法というのがあります。そのときにはこの検査結果を用いて参考にすることもあります。減感作療法は、人によってはアナフィラキシーショックを起こすこともあり、危険なこともあるので翠皮フ科・アレルギー科では実施しておりません。将来的には注射がいらない減感作療法ができるようになると考えられており、より安全な方法で、アレルギーを抑えていくことができるようになるかも知れません。

◎イネ科植物花粉
・ハルガヤ (5月~7月)
・ギョウギシバ (6月~8月)
・カモガヤ (5月~7月)
・ヒロハウシノケグサ (6月~8月)
・ホソムギ (5月~6月)
・オオアワガエリ (5月~8月)
・アシ (8月~9月)
・ナガハグサ (6月~8月)
・コヌカグサ(属)(5月~7月)
・セイバンモロコシ (7月~8月)
・小麦(属)(4月~6月)
・オオスズメノテッポウ (4月~7月)
・スズメノヒエ(属)(8月~10月)

◎雑草花粉
・ブタクサ (8月~10月)
・ブタクサモドキ (8月~10月)
・オオブタクサ (8月~10月)
・ニガヨモギ (8月~10月)
・ヨモギ (8月~10月)
・フランスギク (5月~6月)
・タンポポ(属) (4月~9月)
・ヘラオオバコ (7月~9月)
・シロザ (9月~10月)
・アミノキリンソウ (9月~10月)
・ヒメスイバ (4月~6月)
・イラクサ(属)(3月~5月 8月~10月)
・カナムグラ (8月~11月)

◎樹木花粉
・カエデ(属)(3月~5月)
・ハンノキ(属) (1月~4月)
・シラカンバ(属) (4月~5月)
・ブナ(属) (4月~6月)
・ビャクシン(属)(3月~4月)
・コナラ(属) (3月~5月)
・ニレ(属)(4月~7月)
・オリーブ (5月~6月)
・クルミ(属)(4月~5月)
・ヤナギ(属) (4月~5月)
・マツ(属)(4月~7月)
・スギ (1月~4月)
・アカシア(属) (5月~6月)
・ヒノキ (3月~5月)
・クワ(属) (8月~10月)

☆カビや細菌、動物や昆虫、寄生虫アレルゲン

◎真菌(カビ)・細菌
 カビや細菌は、常に接していることが多く、即時型アレルギーが絶え間なく起こって症状を起こして、あたかも慢性の皮膚症状などのように起こしていることがあります。湿疹や皮膚炎の症状の原因が追求できないときには、カンジダ、黄色ブドウ球菌A、黄色ブドウ球菌B、マラセチアの4種類は是非とも調べておくことをお勧めいたします。
・ペニシリウム
 青カビです。高温多湿のところに出てきます。
・クラドスポリウム
 高温多湿のところに出てきます。エアコンの内部にも繁殖していることがあり、運転することで飛散することもあります。
・アスペルギルス
 高温多湿のところに出てきます。自然界において最も普通に見られるカビの一種で空気中に飛散しています。免疫力の弱い人では呼吸器に感染し、致死的になることもあります。
・ムコール
 果実などの食品に発生します。免疫力の弱い人では感染し、致死的になることもあります。
・カンジダ
 私たちの皮膚についているカビのひとつです。繁殖しすぎると皮膚炎を起こします。アレルギーの原因のひとつです。
・アルテルナリア
 高温多湿のところに出てきます。空気中に飛散しています。
・ヘルミントスポリウム
 オート麦、トウモロコシ、草、サトウキビなどに寄生します。
・ピティロスポリウム
 人間の皮膚に常在する脂を好むカビで、頭部、顔面、背面などの脂が多い部分に多く存在し、多くの健常人で認められます。Malassezia sympodialisの1菌種のみの抗原に対する反応を見ます。検査する場合は、後述するマラセチアの検査の方をおすすめ致します。
・黄色ブドウ球菌A
・黄色ブドウ球菌B
 黄色ブドウ球菌エンテロトキシンAと黄色ブドウ球菌エンテロトキシンBです。黄色ブドウ球菌から出される毒素です。アトピー性皮膚炎の患者さんでは、これらの毒素に対してアレルギーを起こし、症状を悪化させる方がいることが知られています。これらの毒素で交叉感作を起こすことはないとされています。
・トリコフィトン
 白癬(水虫やいんきんたむし)の原因となるカビの主なものです。これのアレルギーで喘息になることもありえます。
・マラセチア(属)
 人間の皮膚に常在する脂を好むカビで、頭部、顔面、背面などの脂が多い部分に多く存在し、多くの健常人で認められます。Malassezia sympodialisだけでなく、病原性をもつとされるMalassezia restrictaMalassezia globosaに対する反応を見ます。脂漏性皮膚炎の悪化の一因になったり、癜風の原因となります。アトピー性皮膚炎の悪化の原因の一つであることも知られています。

◎動物ペット
・ネコ皮屑
・イヌ皮屑
・セキセイインコのふん
・セキセイインコ羽毛

◎実験動物
・モルモット上皮
・ハムスター上皮
・ラット
・マウス
 ペットで買うハムスターも同様です。

◎家畜
・ウマ皮屑
・ウシ皮屑
・ヤギ上皮
・羊上皮
・家兎(ウサギ)上皮
・豚上皮
・ニワトリ上皮

◎その他
・ハトのふん
・ガチョウ羽毛
・アヒル羽毛
 布団やダウンコートなどでアレルギーを起こすことがあります。実際は羽毛によるものよりも、そこに住み着いているダニによることのほうが多いとされています。

◎昆虫
・ミツバチ
・スズメバチ
・アシナガバチ
・ゴキブリ
・ユスリカ(成虫)
 川や用水路、排水溝などに幼虫がすんでいて、成虫になって飛んできて、アレルギーの原因となることがあります。蚊と異なり刺すことはありません。 ・ガ(蛾)
・ヤブカ(属)
 一般的な蚊です。ヤマトヤブカ、ヒトスジシマカなどがいます。

◎寄生虫
・カイチュウ(回虫)
 腸に寄生しますが、現在の日本人にはほとんど寄生していません。回虫が寄生しなくなったことにより、アレルギー性疾患が増えたという学説もありますが、実際はどうかはわかりません。
・ホウチュウ(包虫)
 エキノコックス症の原因となる多包虫症の検査です。エキノコックス症は病変部の切除以外に治療法がありません。なぜこの検査があるのか私にもよくわかりません。
・アニサキス
 タラ、サケ、サバ、サンマ、ホッケ、メバル、イカ、アジなどさまざまな魚に寄生します。生で食べると体内で臓器をまたいで動き回ることがあり、注意が必要です。魚介類のアレルギーと思われている場合でも、実はアニサキスのアレルギーが関与していることもありますので、魚介類のアレルギーを疑ったときは、同時にアニサキスも考慮したほうがよいと思われます。

☆職業性アレルゲン、薬物アレルゲンなど

◎職業性アレルゲン
・オオバコ種子
 外側の皮は便秘薬として使用されています。現在では、オオバコ種子を職業的に扱う方は、健康食品製造以外の方ではあまりいないと思います(以前は多かったのかすら理解できていません)。
・絹
 絹織物などの絹を使った繊維を取り扱っている方や、絹が入った服を着用してアレルギーが出ることがあります。
・イソシアネートTDI(トリレンジイソシアネート)
・イソシアネートMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)
・イソシアネートHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)
 ポリウレタン製造、プラスチック製造塗装工、接着剤などの生産者や使用者の接触皮膚炎やアレルギー性呼吸器障害の原因となります。
・エチレンオキサイド
 医療器材の滅菌で使用されます。滅菌作業に従事している方や、エチレンオキサイドで滅菌した透析器材を使用している場合にアレルギー症状が出ることがあります。透析中にかゆくなるときには、このアレルギーを疑った方がよいこともあります。
・無水フタル酸
 エポキシ樹脂の硬化剤として使用されています。接触皮膚炎やアレルギー性呼吸器障害の原因となります。
・ホルマリン
 シックハウス症候群の原因として知られています。医療では、検体の固定で使用されています。病理学や法医学の関係者などでアレルギーをおこすことがあります。
・ラテックス
 医療および介護などで使用する処置用ゴム手袋や避妊具などでのかぶれ、ひどいときにはアナフィラキシーショックを起こします。食品との交叉感作を起こすこともあります。果物・野菜の項目を参考にしてください。

◎薬物
・ヒトインスリン
 インスリン製剤でまれですがアレルギーを起こすことがあります。インスリンアナログ製剤に切り替えることで対処できることもあります。
・ゼラチン
 ワクチンの安定剤に使用されています。アレルギーは非常にまれとされています。ゼラチンアレルギーの方は予防接種にも気をつけないといけません。グミやキャンディーにも含まれていることがあります。

◎その他
・綿
 綿織物などの綿を使った繊維を取り扱っている方や、綿が入った服を着用してアレルギーが出ることがあります。

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