◎良くなったからといってお薬は中止しないで、徐々に減らしていきましょう。
急性の蕁麻疹は、治療をしないと慢性に移行しやすくなります。慢性蕁麻疹は治らないということではありませんが、治療に要する期間が長くなってしまうことが多いです。急性の蕁麻疹でも慢性化しないために、早期からヒスタミンを中心に抑えていく抗アレルギー薬の内服をお勧めいたします。急性蕁麻疹の方で、内服を開始しておさまってもきっちり2週間は内服することがとても大切です。よくなったからと言って途中でお薬をやめてしまうことはお勧めできません。
EPOCH Study(Evaluation for prognosis of chronic urticatia with anti-histamine therapy)(臨床皮膚科第64巻(7):523?531、2010)においても、抗アレルギー薬の内服期間が長いほど内服を終了したあとも蕁麻疹の再発が予防できるというデータが示されております。このことからも、良くなったからといってすぐにお薬を中止するのではなく、しっかりときちんと継続して内服をすることが推奨されていると考えています。